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【アルトサックス】Chaconne(シャコンヌ) from Partita for Solo Violin《ソロ楽譜》

¥3,000 税込

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■楽譜情報
作曲 Johann Sebastian Bach(ヨハン・セバスティアン・バッハ)
監修 田村真寛/松下洋/本堂誠 の各氏
演奏時間 ca.14:00

電子版はこちら↓
https://moutonlib.theshop.jp/items/62689010


■楽曲解説
シャコンヌとはスペインを発祥とする3拍子舞曲の一つで特に2拍目に重要な拍が来るのが特徴の形式です。
その中でもバッハのシャコンヌはひときわ知名度が高く今も多くの演奏家によって解釈され演奏されてきました。
そもそもバッハの有名なシャコンヌは、無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 ニ短調 (BWV1004)の五曲目であり、全曲のクライマックスでもあります。
もちろん原曲のバイオリンでも超絶技巧が求められ、カデンツァではオリジナリティを求められます。
今回の楽譜では日本サックス界を代表する3人のプレイヤーによる豪華なアレンジになっています。(各氏による3ヴァリエーションを収録)

■アレンジ内容1(解説:田村真寛)
僕がアレンジ作品を演奏する上で特に心がけていることといえば、楽譜上のことでも、演奏上のことでも、いかに「サクソフォンであることを想定して」取り組むかということ。 それは、自分の技術との擦り合わせでもあり、作曲家との交信の時間でもあります。 「バッハ先生、あなただったらこのサクソフォンという楽器を使ってどのように料理しますか?これはちょっと難しいけど、 これもステキじゃない?」と、あの世へ入り込み、楽譜を通じて作曲家とディスカッションするのです。

たとえば同じくバッハの無伴奏フルートのパルティータや、マラン・マレのスペインのフォリアであったり、はたまた ボノーのワルツ形式によるカプリスであったり、数ある管楽器の無伴奏作品の書法をなんとなく頭に思い浮かべながら、 サクソフォン用へ「意訳」をしていきました。

「チャレンジ精神」というものは成長していく上で非常に大切なものですが、その時持ち合わせている技術で、この美しい旋律やハーモニーを純粋に日常の生活の中の一部として取り込むこと、この崇高な作品と対峙する楽しみが、皆様の人生をより豊かにすることにつながれば幸いです。

■アレンジ内容2(解説:松下洋)
この曲に取り組む際、将来的にピアノとのデュオ演奏をしてみたいという構想があったので、ちょうど大好きなロベルト・シューマンによるヴァイオリン&ピアノの譜面を殆どそのままサクソフォンに使用しました。
ソロの音は原展版と殆ど同じなのですが、アーティキュレーションが強い個性を持っており、シューマンの付与した和声感覚の面白さも相まってかなり斬新なアイデアを随所にくれることでしょう。

さて、通常ならばあまりにも離れた感覚を使うバッハに寄り添うには本当に多くの時間や知識を使うものだと思います。
それゆえに永遠の課題として、味わいが尽きない魅力で溢れていると思いますし、何かを掴もうとするならば神に捧げ続けた膨大な曲数を紐解くのはかなり難しいかもしれません。
 
ですがこの曲は特段と、バッハのとても人間らしい面で溢れており、ひとつの曲を創りきって了するまでの長い道(旅の様だとも言われますね)を、じっくりと全力で踏みしめていくような力強さ、そして曲の終わりを迎えたくないのではないかという足取りの重さとメランコリーで曲が書かれています。
全ての事象を受け入れて最後の音を終え、節目としていくこの所作の美しさといったら、人が人らしくてよかったと思える、人の営み中でも極上の美しさを持つと思います。
 
自分にとっては上手に吹けるかどうかはあまり関係なく、過去数万人以上と思いますが、この曲を愛する多くの演奏家が辿ったであろう道を自分も歩いてみたかったんです。どの音もなるべく省くことなく、楽譜に書かれている全ての音を並べてみたかった。
サックスという楽器では不恰好なシーンもあるかもしれないし、新鮮な表現もあるかもしれません。
しかし折角の機会だからバッハに少しでも近い位置で触れたかったし、偉大な先人たちが汲み取った感情を楽しみたかったので、サックスに合わせることなく演奏しました。
 
常に複数の声部を同時に演奏していることを忘れないようにして、バッハの人間らしさ、シューマンがバッハに捧げた敬意を存分に楽しんでいただけたら嬉しいです。

■アレンジ内容3(解説:本堂誠)
自分なりに原曲らしさをできる限り尊重した形が今回のアレンジです。
ヴァイオリンでなければできないことにチャレンジすることと、サクソフォンだからできる得意なことをどちらも取り入れようとしています。

この曲に取り組む人には、ぜひオリジナルのヴァイオリン版を聞いていただき、その上で奏者がこの曲のどの部分を核として大切にしているのかを見出してほしいと思っています。
また私が今感じていることは5年後、10年後には変化している可能性が大いにあります。1つの楽譜のアイデアに捉われず、自分だけのシャコンヌを作り上げていく面白さにも触れてほしいです。

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